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元々俺は小学、中学はまぁずっといじめられ続けて高校は一応入学はしたけど入学式の日以外はずっと不登校
それが続いて16歳にして完全な引きこもりの完成

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それから18歳までの2年間はずっと家から一歩も出ないで別にアニメが好きでもない、ゲームも興味ない、ネットもめんどくさくて毎日家で食っては寝るだけの日々を送っていた
完全にうんこ製造機

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18歳のある日、俺の人生を大きく左右する出来事があった
親の友人がコンビニで勤めていて人が足りなくて誰でも良いから来てくれって話があって親が俺の名前を出したらしい
親の友人のコネもあって確実に受かるバイト
俺は勝手に名前を出されたことに怒りを覚えていたがこのままではダメだという気持ちもあってかなり悩んだ末俺はそのコンビニで働くことを決意した

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親に出してもらった金で理容院に行って伸びきった髪を似合わないツーブロックヘアにして貰って顔そりもして貰ってほんの少しだけ壊滅的な見た目がマシになってた
ちなみにこの時は身長156センチ体重41キロのクソガリ

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コネで入ったコンビニバイトだったけど最初は地獄だった
人前で声を出すとか無理だったしレジも触ったことないし商品の場所すらも分からなかったしわからないことだらけで最初は死にたくなるような日々だった
それでも俺は働くよって言葉を聞いた親のあの嬉しそうな顔に泥を塗るわけには行かないという気持ちを原動力にしてバイトに打ち込んだ

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わからないことがあればなんでも聞いた
教えて貰ったことはメモに書いた
許可を取ってレジの陰にはレジの操作方法を書いた紙を忍ばせて少しでも仕事ができるように努力した
その努力が実を結んだのか、ほかのバイトの人や親の友人からも次第に認められてあっちから話しかけてくれる機会も増えた

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俺はバイト仲間と話すことで学んだ
話せる人がいるのは幸せなんだということに
コミュ障を拗らせてしまって変な発言とかしてしまった時も笑って可愛がってくれて本当に良い人たちなんだと思った
そんな調子で1ヶ月後、始めて給料を貰った
額はたった7万円で立派に正社員で働いてる人よりもだいぶ低い給料だけどその七万円は俺が稼いだ金だ
俺はその金で理容院に行ってまたツーブロックと顔そりをして貰った

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理容院帰りで風呂に入る前鏡を見てふと思った
あれ?前より似合ってる?って
1ヶ月前は明らかに似合わなかったツーブロックヘアだがその時はたしかにちょっとだけ似合うようになってた事実が成長を実感させてくれた

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次は自信をつけるために筋トレを始めた
初給料でスポーツショップに行って腕立て伏せを効率よくするプッシュアップバーを買った
俺はすぐにプッシュアップバーで腕立てを始めたがたったの3回しかできなくてその後も時間を開けてリトライしたが1回もできないくらいになってた
当たり前だずっと引きこもってたから身体が鈍りきってても不思議じゃない

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でも俺は変わるためにバイトと筋トレを始めたやめるわけにはいかない
そう思って俺は腕立てを毎日限界までやった
最初はフォームなんかへなちょこで3回しかできなかったけど続けるうちにフォームも綺麗になって来て回数も3回から10回、15回、20回と増えていった
30回できるようになった頃には明らかに体に筋肉が付いていた

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それから2年間俺は腕立てとバイトに打ち込んで来て今ではコンビニのバイトリーダー、身体も筋肉が付いてなぜか身長もちょっと伸びて160センチ60キロの低い割にはがっしりした肉体を作ることができた

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今年は成人式だ
スーツもバイト代で買って理容院でツーブロックヘアーと顔そりをして貰って完璧な状態で成人式に行けた
中学の頃の奴らは変わってない奴もいたが変わってる奴もいて過去にもやっと終止符を打つことができた
さらに俺は今年から定時制高校で新たな高校生活が始まる
学校は嫌いだったけど心のどこかではやっぱり学校に通いたかったんだと気付けた

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みんなよりだいぶ遅いスタートだけど俺は高校生になる
定時制で学ぶことがいっぱいあるだろう
バイトと筋トレも続けながら通うことを許してくれた親の友人には感謝しかない
卒業した後は専門学校にでも行って専門知識を身につけて就職して正社員として働いて行くつもりだ

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ツーブロってトゲがあるんだよな(悪いとはいってない)

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ほとんど読んでないが
まぁイッチ頑張れ